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備前焼の実態把握へアンケート 県立美術館が23年ぶりの調査

 東京国立近代美術館工芸館を皮切りに昨年から全国巡回している備前焼の特別展「The 備前」の岡山会場を6月に控え、地場産業の現状を捉えておこうと、岡山県立美術館(岡山市北区天神町)が1997年に県や備前市などが行って以来、23年ぶり2度目の実態調査に着手した。

 備前焼は地域を代表する産業でありながら、市町村別の作家や窯の数、年間の生産数や額などは前回調査のデータがあるのみ。「この20年で大学などで作陶を学んだ作家が増えるなど環境は変わっている。全国的に注目されるこの機に全体像を把握したい」と同館が調査を企画した。

 現在、備前焼陶友会には156の県内作家や窯元らが加入するが、団体に所属しなかったり県外で制作する作家も多い。このため、工芸団体の名簿やインターネット検索などで見つけた備前焼に関係する482の作家や窯元へ今月アンケート用紙を送付した。

 内容は創業年や窯の設備、後継者の有無、生産個数や額など約30項目。前回と比較できるよう、なるべく同じ設問にした上で、販路を問う項目の選択肢にはネット販売や海外のアートフェアを加えるなど時代に即したものにした。

 アンケートは3月末までに回収し、集計、分析した結果は特別展「The 備前」で報告する予定。福冨幸主任学芸員は「前回からの変化を検証し、地域の文化資源である備前焼の振興に生かしたい」と協力を呼び掛ける。アンケートは美術館のホームページからもダウンロードできる。

 特別展「The 備前」は同美術館で6月5日~7月12日開催。

(2020年01月23日 20時56分 更新)

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