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「最高の熱かん自宅でも」 専門家に学ぶ3つのポイント

受講者を前に、熱かん作りの技を披露する道前さん(左)
受講者を前に、熱かん作りの技を披露する道前さん(左)
ガラスのとっくりを試し、熱かんの味野変化を確かめる参加者
ガラスのとっくりを試し、熱かんの味野変化を確かめる参加者
 暖冬といいながらも夜の冷え込みが一段と厳しくなり、熱かんのおいしさも増してきた。熱かんは飲食店で飲むのと自宅とでは、なぜか味わいが違うと感じている人も多いのではないか。自宅でも最高の一杯をいただくためには、押さえておくべきポイントがあるのだという。普段から日本酒をたしなむ記者が、専門家を招いた講座に参加し、こつを教わった。

 講師を務めたのは、岡山県西粟倉村で日本酒専門店を営み、各地で出張日本酒バーを開いている道前理緒さん(37)。講座には15人ほどが参加し、昨年12月に岡山市の飲食店で開かれた。冒頭、道前さんは「熱かんは夏でも冬でもおいしい」とその魅力を語った。三つのポイントを守れば、自宅でも店に負けない熱かんができるのだという。

 最初のポイントは温め方。レンジでチンも手軽だが、湯せんを勧める。

 とっくりを鍋に入れ、半分漬かるまで水を張る。火をつけて60~70度の湯で温めた酒を口に含むと、冷酒と比べて味に丸みが出て飲みやすくなった。ぬるかんにする場合も「かん冷まし」でいったん温度を上げた後、冷ますのがよいという。

 意外だったのは、道前さんが勧める第2のポイント。「ぜひ水を加えてほしい」と呼び掛ける。味がぼやけるのではないかと思ったが、加水した熱かんを飲むと、むしろまろやかで飲みやすい。温まったアルコールでむせるような感覚もなくなった。

 道前さんが加えた水の割合は1割程度。3割ほどまで加水した辛口の酒も試してみたが、それでも味がしっかりと感じられた。日本酒が苦手という人でも飲みやすそうだ。水が加わるのでアルコールが和らぎ、体に優しい効果もある。

 最後のポイントは温める早さ。急ピッチで温めるときりりとした味わいになり、ゆっくりだとうま味が濃くなるそうだ。とっくりの材質を変えてコントロールすればよいとのこと。金属、陶器、ガラスの順に早く温まるので、ぜひ試して好みの味わいを探そう。

 ところで熱かんに向いた日本酒はあるのだろうか。道前さんは「あまり気にせず、自分の好きな銘柄で挑戦してみて」と話す。

 ただ、他にも大事なことがあるという。まず常温で飲んでみて、作りたい味を想像すること。記者は受講後に一度挑戦してみたが、思った味にはならなかった。試行錯誤していきたい。

 道前さんも「味に正解はない。何度も試して自分にあった味を見つけてほしい」とアドバイスする。

(2020年01月24日 14時07分 更新)

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