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防災用緊急告知ラジオ 一般販売へ 20年度から岡山市 迅速避難促す

岡山市が一般販売を始める緊急告知ラジオ
岡山市が一般販売を始める緊急告知ラジオ
 岡山市は2020年度から、台風や地震などの緊急情報を受信すると自動的に起動する緊急告知ラジオを一般販売する。西日本豪雨を踏まえた防災対策の一環。これまで町内会や小中学校に配備してきたが、各戸に置いてもらうことで速やかな避難につなげる考えだ。今月発表した20年度当初予算要求に関連経費400万円を計上した。

 ラジオは、岡山シティエフエム(レディオモモ、北区中山下)の電波を利用。市が大雨などによる避難勧告・指示や気象特別警報を発令した際に「◯時◯分、○区◯○に警報を発令した。避難を始めて」と大音量で伝える。

 普段は通常のラジオとしてAM、FM放送を聞くことができる。市保健福祉会館(北区鹿田町)8階にある市危機管理室などで販売する予定。価格は検討中で、市によると、他の県内自治体では取り扱いが民間か自治体かによって3千~8千円と幅があるという。

 市の緊急告知ラジオは18年度現在、公民館や幼稚園・保育園も含めて3844台を配備しており、19年度からは自主防災組織にも配っている。一方、災害情報が配信されるスマートフォンが使えない高齢者からは「手軽に情報を受け取れる手段がほしい」との要望があり、ラジオを一般販売することにした。

 西日本豪雨では、市は市内のほぼ全域へ緊急性の高い避難指示を出したが、実際に避難所に逃げた人の割合は0・5%にとどまり、情報伝達のあり方が課題となっている。市危機管理室は「ラジオがあれば情報が確実に届き、緊急性も伝わる。高齢者世帯を中心に多くの家庭に置いてもらいたい」としている。

(2020年01月23日 19時28分 更新)

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