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渋野、石川と同じコースでプレー 玉野のゴルフ場にファンら次々

渋野選手が渡英直前に瀬戸大橋CCで書き残していったサイン色紙
渋野選手が渡英直前に瀬戸大橋CCで書き残していったサイン色紙
石川選手が優勝をたぐり寄せるスーパーショットを放ったバンカー。手前の樹木は石川選手が記念に植えた
石川選手が優勝をたぐり寄せるスーパーショットを放ったバンカー。手前の樹木は石川選手が記念に植えた
 “スマイリングシンデレラ”に“ハニカミ王子”。素敵な笑顔が共通項のプロゴルファー渋野日向子(岡山市出身)、石川遼の両選手は、瀬戸内から世界へ羽ばたいた。ゴルフ界に旋風を巻き起こした2人にとって、ゆかりのゴルフ場が玉野市内にある。飛躍のきっかけをつかんだコースには、この冬も大勢のファンが訪れている。

 倉敷市との市境に近いなだらかな丘陵に開けた瀬戸大橋カントリークラブ(滝)。クラブハウスには1枚のサイン色紙が飾られている。昨年8月に全英女子オープンを制し、極上のスマイルで世界を魅了した渋野選手が渡英する直前の7月24日、ラウンドした際に書き残した。

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 コースを訪れた会社員(33)=倉敷市=は「渋野選手は今や県民の誇り。渡英前にプレーした同じコースでゴルフできたと思うと、興奮しますね」とサインに見入った。“渋野効果”でビジター数は昨年10、11月とも前年同月比で11%増えた。

 渋野選手と瀬戸大橋CCとの縁は深い。同CCが若手育成へ2013年に始めたジュニアカップには、高校を卒業するまでほぼ毎年、出場してきた。

 さらに、ジュニア時代から競い合ってきた親友で同CC所属の中西麻奈さん(22)=岡山商科大=の存在も、結び付きを強くした。

 渡英2日前、渋野選手から中西さんへ、無料通信アプリLINEで「明日何してる?ラウンドしたーい」と連絡があった。当日のラウンドは2人で写真に収まったり、おしゃべりしたり和気あいあい。それから10日余り。渋野選手は日本人として42年ぶりにメジャーを制覇し、スターダムを駆け上がった。

 中西さんは「思い出のコースで楽しく回れたのが、本番でのリラックスにつながったのかな」と振り返る。

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 2007年、まだあどけなさの残る15歳が“ハニカミ王子”として脚光を浴びることになった舞台が、東児が丘マリンヒルズゴルフクラブ(下山坂)だ。17番ホール、石川選手はバンカーから直接カップへ放り込むスーパーショットで、男子プロゴルフツアー史上最年少優勝をたぐり寄せた。「遼君バンカー」がある17番は、今も名物ホールとして親しまれる。

 「一時は『遼君バンカー』へわざと打ち込み、あのドラマを追体験しようとする方もいたと聞いています」と名畑耕三総務課長。

 同GCは毎年、女子プロゴルフ界の未来を担う若手がしのぎを削るステップ・アップ・ツアー「山陽新聞レディースカップ」の会場となるなど、育成に熱心なコース。渋野選手も一昨年を含め4度出場している。

 川野日出生支配人は「競技の裾野拡大には、子どもたちが憧れるスーパースターの誕生が最も有効。渋野選手の活躍により岡山でゴルフ熱が高まっている今こそ、ジュニア育成を図る基金を創設するなど地域全体で“金の卵”をサポートすべき時だ」と訴える。

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(2020年01月24日 13時06分 更新)

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