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岡山夫妻死傷 妻へ一方的な好意か 「一枝さんのことが好きだった」

岡山中央署
岡山中央署
 岡山市中区海吉の民家で18日、夫妻が刃物で刺され、妻の中出一枝さん(45)が死亡した事件で、岡山県警捜査1課と岡山中央署は22日、殺人の疑いで同倉田、アルバイト米井敏樹容疑者(31)を再逮捕した。県警によると、包丁で刺したことを認める一方、「命を奪おうとは思っていなかった」と容疑を一部否認している。

 米井容疑者は中出さんと同じスーパーに派遣で勤務しており、「一枝さんのことが好きだった」とも供述。県警は一方的に好意を寄せていたとみて、殺害に至った詳しい動機や経緯の解明を進める。

 接見した弁護人によると、米井容疑者は「昨年12月ごろから一枝さんの態度が冷たくなり、恨みを募らせていた」と説明。事件前日に家電量販店で包丁を購入したと話しているという。

 これまでの県警の調べで、昨年3月、電柱に隠れて中出さん宅を見ていた不審な男がおり、その後も周辺をうろついていたことから、近隣住民が通報していたことも判明。県警は米井容疑者だった可能性もあるとみて関連を調べている。中出さん夫妻からのストーカーに関する相談や不審者の通報はなかった。

 再逮捕容疑は18日午前3時ごろ、中出さん宅の2階寝室で、就寝中の一枝さんの腹部などを刃物で複数箇所突き刺して殺害した疑い。司法解剖の結果、死因は失血死だった。

 事件は同日午前3時20分ごろ、夫で岡山市水道局職員の友正さん(50)が110番。一枝さんがベッドの上で死亡しているのが見つかり、別の部屋で友正さんも重傷を負った。米井容疑者は事件直後、約250メートル離れた民家のウッドデッキの下に隠れており、住居侵入の疑いで緊急逮捕された。

 県警は、友正さんに対する殺人未遂容疑でも捜査する。住居侵入容疑については岡山地検が22日、処分保留とした。

(2020年01月22日 23時32分 更新)

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