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くるくる巻かれたらせん状の木目…

 くるくる巻かれたらせん状の木目が愛らしい。口に当てるとほのかにスギの香りがする。プラスチックごみ削減の動きの中で生まれた「木のストロー」である▼考案したのは岡山市出身の環境ジャーナリスト竹田有里さん(32)=東京=だ。国産の間伐材を厚さ0・15ミリの極薄にスライスし、直径5ミリほどの管にする。価格はプラスチック製よりかなり高いが、木のぬくもりが優しい▼東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急が1年前に試験導入。ホテルや飲食店で関心を呼び、岡山市などで昨年開催された20カ国・地域(G20)閣僚級会合でも使われて話題になった▼使い捨てプラスチック製品の規制は国内外で加速している。菓子袋や飲料容器を紙にしたり、微生物によって自然分解される生分解性プラスチックの研究も進む▼木のストローを製品化した住宅メーカーのアキュラホーム(東京)は環境問題を考える社会貢献活動として1千万本分の手作り用キットを全国の希望者に配り、作ってもらう計画を立てている。完成品は今夏の東京五輪・パラリンピックの訪日客に提供するという▼国土の7割を森林が占める日本は森の国だ。「間伐材を有効利用したストローが森や地球環境を守るシンボルになってほしい」と竹田さんは言う。地産地消の期待も込めたストローの吸引力はどうだろう。

(2020年01月20日 08時00分 更新)

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