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緑山、稲荷山古墳群巡ろう コフニストの和気さん マップ作製

緑山、稲荷山古墳群をメインに据えた探訪マップを手にする和気さん
緑山、稲荷山古墳群をメインに据えた探訪マップを手にする和気さん
緑山、稲荷山古墳群巡ろう コフニストの和気さん マップ作製
 造山、作山古墳だけじゃない―。岡山県内の古墳を独自に踏査している古墳愛好家の和気誠二さん(59)=倉敷市=は、両巨大古墳のある古代吉備の中心地・吉備路の一角に分布する「緑山古墳群」「稲荷山古墳群」(ともに総社市)に光を当てたガイドマップを作製した。総社市によると、両古墳群のガイドマップは初めてという。

 両古墳群は、備中国分寺などを含む「吉備路風土記の丘県立公園」の北側に広がる。6世紀(古墳時代後期)に築かれた横穴式石室を持つ円墳が計70基ほど密集し、残存状態の良いものが多く「見応えがあり、古墳の魅力を感じるのにうってつけ」と和気さん。

 「コフニスト」を名乗る和気さんは、10年以上かけて県内の2千基を超える古墳を巡っており、両古墳群も一つ一つ訪ねて石室の構造などを確認した。

 完成したマップは、表側は吉備路一帯の大型古墳や古墳群の所在地、規模、墳形を落とし込んだ地図を掲載。裏面は緑山、稲荷山古墳群を拡大し、探訪ルートや石室の状態などを図示。主な石室の写真も添えている。朝鮮半島から導入された横穴式石室の基本構造、時代ごとに変化する石の積み方といった観賞ポイントも紹介する。

 A3判両面カラー、六つ折り。5千部作り、吉備路観光案内センター(総社市三須)や県古代吉備文化財センター(岡山市北区西花尻)などで無料配布している。

 「よくできたマップで、行政の手が届いていないところをフォローしていただき、ありがたい」と総社市観光プロジェクト課。和気さんは「小規模の古墳を見ることで、造山古墳などの際だった立派さも理解できる。築いた古代人の技術力、情熱も感じてほしい」と話している。

(2020年01月20日 15時16分 更新)

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