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AI活用 糖尿病性腎症を診断 岡山大病院、見落とし防止へ 

岡山大学病院
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 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)腎臓・糖尿病・内分泌内科の喜多村真治講師らのグループは、AIを活用して糖尿病性腎症かどうかを診断する手法を開発した。腎臓から採取した細胞組織の画像をAIに読み込ませることで、人間の目だけでは気付きにくいケースの見落としを防ぐ狙い。今後、医療現場での応用に向けてさらに研究を進める。

 糖尿病性腎症は糖尿病が進行して引き起こされる腎不全で、透析患者の約4割を占める。開発に際しては、2012~18年に同病院で腎臓専門医が同症と診断した31人と他の腎臓病と診断した52人の画像計約500枚を使用。デジタル信号化してAIに学習させ、診断プログラムを作成した。

 プログラムは419通りでき、テスト画像で診断した結果、完成度の高かった39のプログラムでは平均正解率が83・28%。100%となったプログラムも5あった。専門医5人にも同様に診断してもらったところ、正解率は67・50%だった。

 今回は画像の中でも最も診断が難しいとされる、特定のタンパク質の量を調べる「蛍光画像」でプログラムを作っており、「AIは人の目では判断しづらい病気の特徴も捉えられ、診断にAIを活用できる可能性が示された」と喜多村講師。「改良を重ね、別の画像を使ったプログラムも開発できれば。他の病気の診断などにも有用かも調べたい」としている。

(2020年01月09日 21時01分 更新)

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