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久米南町 デマンド交通にAI導入 最適な運行ルート、瞬時に判断

AIによる配車システムが導入される「カッピーのりあい号」の車両
AIによる配車システムが導入される「カッピーのりあい号」の車両
スマホの予約デモ画面。出発地と目的地を入力すれば到着予定時間などが表示される
スマホの予約デモ画面。出発地と目的地を入力すれば到着予定時間などが表示される
 岡山県久米南町は、町内で運行するデマンド(予約型乗り合い)交通「カッピーのりあい号」に人工知能(AI)を使った配車システムを導入し、20日から運用を始める。最適な運行ルートを瞬時に判断して利便性向上につなげるのが目的。デマンド交通へのAI活用は全国各地で進められているが、県によると県内では初の試みという。

 北海道のベンチャー企業が開発したシステムを導入。利用者がスマートフォンの専用アプリで出発地と目的地を入力すれば、AIが衛星利用測位システム(GPS)を使って最も効率的な配車方法を判断し、直近の車が迎えに来てくれる。

 現在のカッピー号は、町中心部と町内5地区を結び、各区間1日6往復を決められた時間に運行している。利用人数に応じて5、8、10人乗りの車を使用しており、調整のために出発の1時間前までに予約が必要だったが、導入後は事前予約が不要となる上、希望する時間帯に地区をまたがって利用することができる。平日午前8時15分~午後5時という運行時間、1回の利用料300円は変わらない。

 システム導入などの事業費約1千万円は、トヨタ・モビリティ基金(東京)の全額助成を受ける。配車の効率化によって現在6台ある車を1台減らすことが可能となり、町にとっても運行経費を抑えることができるという。スマホを持っていない人や操作に不慣れな人のため、これまで通り電話予約も受け付け、業者が作業を代行する。

 町総務企画課は「病院の待ち時間が長引くなど、急な予定変更があっても対応できる」としている。14、15日に住民への説明会を開く。

(2020年01月09日 19時59分 更新)

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