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2020地方選情勢 岡山県 知事は3選出馬濃厚 

上空から見た岡山県庁。秋に予定される知事選で、4年間のかじ取り役が決まる
上空から見た岡山県庁。秋に予定される知事選で、4年間のかじ取り役が決まる
2020地方選情勢 岡山県 知事は3選出馬濃厚 
 東京一極集中や少子高齢化による急速な人口減少、後を絶たない災害からの復旧・復興…。地方は今、さまざまな困難に直面している。岐路に立つ地域で首長に求められるのは、実情を踏まえた確かな将来像を示すことと、実現に向けたリーダーシップの発揮だ。今年、岡山県内では知事選をはじめ倉敷、笠岡、高梁、新見市長選などが予定されている。有権者は地域の未来を誰に託すのか―。選択の年が明けた。

■知事


 11月11日に任期満了を迎える。現職で2期目の伊原木隆太氏(53)を含め、現時点で立候補表明はないが、伊原木氏の3選出馬は濃厚とみられる。前回選挙と同様に共産党県委員会などでつくる「民主県政をつくるみんなの会」が対抗馬の選定作業を進める。

 伊原木氏は、任期が1年を切った昨年11月15日の定例記者会見で出馬の意向を問われ、「残された1年で今の仕事を一生懸命やるだけ」と述べるにとどめた。ただ、後援会組織は選挙戦を想定して準備を進めており、前回選挙で支援した自民党県連の幹部も「3期目を目指すのは既定路線だろう」とする。

 伊原木氏は岡山初の民間出身の知事で、教育再生と産業振興を最重点に据えた県政中期行動計画に沿って施策を展開。2018年7月の西日本豪雨以降は復旧・復興を最優先にした県政運営に当たっており、選挙戦ではこうした政策の成果が問われる。

 一方、民主県政をつくるみんなの会は昨年11月の総会で独自候補を擁立する方針を確認。関係団体などを対象に候補の人選を急ぐとともに、公約のベースとなる政策集づくりを進める。

■市長


【倉敷市】意欲にじむ現職

 4月19日告示、同26日投開票。現職で3期目の伊東香織氏(53)を含め、今のところ立候補の表明はない。

 昨年11月の会見で進退を問われた伊東氏は「今はとにかく(西日本豪雨で被災した)真備の復興を考えている」と強調。一方で「(復興を)住民の皆さんと進めなければという強い気持ちはある」と意欲をにじませた。

 伊東氏は、保守三つどもえの激戦を勝ち抜き2008年に初当選。12年は共産推薦の新人との一騎打ち、前回16年には新人2人との戦いを制した。

 今回は水面下で対抗馬を擁立する動きもあるが、具体化はしていない。豪雨からの復興や子育て支援、まちづくりの在り方などが争点になりそうだ。

【笠岡市】現職が出馬表明

 4月12日告示、同19日投開票。現職の小林嘉文氏(59)が昨年12月定例市議会で、再選を目指して無所属で出馬する意向を表明した。対抗馬の擁立を模索する動きはあるが、固まっていない。

 小林氏は商社勤務、家業の食品会社社長を経て2016年に初当選。地域活性化の柱として企業誘致による雇用拡大に力を入れており、引き続き重点的に取り組む考えを示している。前回選挙で公約に掲げつつ実現していない水道料金の引き下げにも意欲を見せる。

 市議会内では行動力を評価する声がある一方、政治手法を巡る不信感も出ている。

【高梁市】4選出馬見通し

 任期満了は10月23日。現職で3期目の近藤隆則氏(60)は態度を明らかにしていないが、4選出馬が濃厚とみられている。

 元市職員の近藤氏は2008年に当時の現職を破って初当選。前回、前々回も新人との一騎打ちを制した。

 今回は水面下で対抗馬擁立を模索する動きはあるものの、具体化していない。西日本豪雨からの復興状況、歯止めの掛からない少子化や人口減少への対応などが問われることになる。

【新見市】いまだ動きなし

 任期満了は12月24日。現職で1期目の池田一二三氏(66)を含め、今のところ立候補の表明はない。

 池田氏は、石垣正夫前市長の死去に伴う2016年12月の市長選で新人同士の一騎打ちを制し、初当選した。

 18年の西日本豪雨、19年の局地的豪雨と2年続いた災害からの復興が大きな課題。05年の新市発足後、初めて3万人を割り込んだ人口減少対策も急務で、定住促進支援や産業振興が争点になるとみられる。

■市議


【笠岡市】

 市長選と同じ4月12日告示、同19日投開票の日程で行われる。定数は前回の22から2減の20となる。現職18人前後と新人6人程度の計24人ほどが出馬する見通しで、激戦が予想される。

 現職は3人が引退の意向を示しており、いずれも息子や娘らが後継として立候補する見込み。他に現職1人が体調不良のため退く可能性がある。党派別では、公明、共産が現行と同じ各2人を擁立し、他は無所属での出馬となりそう。

【高梁市】

 10月23日が任期満了で、市長選とダブル選になる見込み。定数は2減となった前回と同じ18のまま。現職(欠員1)の内訳は公明1人、共産2人、無所属14人で数人が引退する可能性がある。

 新人、元職ともに出馬に向けた動きは表面化しておらず、顔ぶれは固まっていない。

■町長


【久米南町】

 7月23日に任期満了。現職で1期目の片山篤氏(61)を含め、今のところ立候補の表明はない。

【吉備中央町】

 10月23日で任期満了を迎える。現職で2期目の山本雅則氏(61)を含めて今のところ立候補表明はない。

■町議


【吉備中央町】

 町長選とのダブル選になる見込み。前回は定数4減の12議席に18人が立候補し、8年ぶりの選挙戦となった。数人が引退するとみられ、新人2人が出馬に意欲を見せている。現職は共産1人、無所属11人。

(2020年01月04日 12時00分 更新)

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