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モダン・ムーブメント建築に選定 ノートルダムホール本館・東棟

ノートルダムホール本館
ノートルダムホール本館
ノートルダムホール東棟の聖堂(礼拝堂)
ノートルダムホール東棟の聖堂(礼拝堂)
 ノートルダム清心女子大(岡山市北区伊福町)のノートルダムホール本館・東棟(国登録有形文化財)が、保存の重要性が高いモダニズム建築として「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選ばれた。近代建築の記録・保存活動に取り組む学術組織「DOCOMOMO Japan(ドコモモ・ジャパン)」(東京)が選定したもので、岡山県内では5件目。

 本館(鉄筋コンクリート2階延べ約5300平方メートル)と東棟(同3階延べ約3600平方メートル)は、近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトのアシスタントだったチェコの建築設計家アントニン・レーモンド(1888~1976年)が設計し、1929年に完成した。

 いずれもガラス窓を多く配し、自然光をふんだんに取り込む明るい雰囲気が特徴。本館は中庭を「ロ」の字に囲み、切れ目ないひさしや引き戸などに和の要素を取り入れている。東棟の聖堂(礼拝堂)には淡い色合いのステンドグラス窓が整然と並び、シンプルで端正な美しさを漂わせる。戦時中には黒の油性塗料で外観を塗り、空襲を免れたという。

 22日、ドコモモ・ジャパン前代表の松隈洋・京都工芸繊維大教授らがノートルダム清心女子大を訪れ、原田豊己学長に選定プレートを贈った。松隈氏は「レーモンドがライトの影響から脱して自らのスタイルを生み出した初期の代表作。戦禍を乗り越えて現在も竣工(しゅんこう)当時の姿を維持している大変貴重な教育施設」と評価した。

 ドコモモ・ジャパンは国際学術組織「ドコモモ」の日本支部。日本におけるモダン・ムーブメントの建築は、津山文化センター(津山市山下)や県庁舎(岡山市北区内山下)など全国で226件が選ばれている。

(2019年12月25日 20時20分 更新)

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