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宇高航路のフェリー営業 15日で幕 5往復、名残り客でにぎわう

15日限りで運休となる宇高航路のフェリー。名残を惜しむ人たちでにぎわっている=13日、玉野市・宇野港
15日限りで運休となる宇高航路のフェリー。名残を惜しむ人たちでにぎわっている=13日、玉野市・宇野港
宇高航路のフェリー営業 15日で幕 5往復、名残り客でにぎわう
 四国急行フェリー(高松市)が唯一運航する宇高航路(玉野市・宇野港―高松港)が、15日の営業を最後に休止となる。競合する瀬戸大橋の料金引き下げなどで利用者の減少に歯止めがかからなかった。1910(明治43)年就航の国鉄連絡船を起源に、本州と四国を結ぶ大動脈として栄えた伝統航路が109年の歴史を終える。

 同社は「第一しょうどしま丸」(定員490人、車両約60台)で1日5往復しており、最終日も第1便は宇野発午前6時25分、最終便は高松発午後7時50分のダイヤで運航する。

 同社によると、11月に休止が明らかになって以降、別れを惜しむ多くの客が乗船。記念写真を撮ったり、船内の売店で販売しているうどんを食べ納めたりしている。13日も宇野発の便には大勢が乗船し、乗用車やトラックといった車両をほぼ満載して出航した。

 15日は特別なセレモニーなどは予定しておらず「最後まで楽しんでもらえるよう、感謝を込めて安全運航を心掛けたい」としている。

 宇高航路は87年度に民間3社が1日計約150往復し、約400万人を運んだ。ところが88年に瀬戸大橋が開通し、橋の通行料金が度々引き下げられるとフェリー離れが進み、2社が2012年までに撤退。唯一残った四国急行フェリーも18年度の乗客は約14万人まで減少し、収支改善が見込めないとして11月に航路事業の休止届を国土交通省四国運輸局に提出した。

 同社は行政の支援次第では存続も可能と考えたが、地元の岡山、香川県、玉野、高松市は、船舶の修繕名目で15年度から続けてきた財政支援(年間3千万~1500万円)を19年度分から打ち切ることを決めた。

(2019年12月13日 22時53分 更新)

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