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オランダ航空の公式サイト上に「…

 オランダ航空の公式サイト上に「責任ある航行」と題した興味深い動画がある。前半は「空の旅は世界を変えた」と、ありがちなPRふうに進む▼ところが、途中から「飛行機の代わりに電車で移動することはできませんか」と意表を突く展開に。航空業界と顧客が共に地球環境に配慮しようと訴え、荷物の軽量化なども呼び掛けている▼日々世界を飛び回る航空機が排出する温室効果ガスは膨大な量に上る。現代に欠かせぬ移動手段であり、そのスピードを備えた代役も見当らないが、それでも環境問題と無縁ではいられないということだろう▼最近関心を集めたのは、若き環境活動家として注目されるスウェーデンのグレタ・トゥンベリさん(16)だ。活動のため移動する際、航空機を避けてヨットを利用している▼国連気候行動サミットに参加するために、太陽光や水流で発電する船で米国へ。スペインで開催中の気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)へは協力を申し出た人の船で。温暖化対策を大人に迫る授業ボイコット運動といい、その発想と行動力に驚く▼COP25でグレタさんは「最も危険なのは、政治や企業経営者が何もしていないのに、しているふりをするのを許すことだ」とまたも痛烈なメッセージを発した。大人社会が、将来を担う世代に叱咤(しった)されっ放しでは情けない。

(2019年12月13日 08時00分 更新)

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