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花を手に街頭に集まり、性暴力に…

 花を手に街頭に集まり、性暴力に抗議する「フラワーデモ」が全国に広がっているという。2019年を象徴する社会現象の一つだったと後年、振り返られるかもしれない▼きっかけは3月、性犯罪事件の裁判で被告男性への無罪判決が相次いだことだった。判決に抗議し、被害者に寄り添うために集まろう―。そんなツイッターでの呼び掛けが広がり、4月11日に東京で女性を中心に約400人が集まった▼その後も毎月11日に行われ、他都市へと広がっていった。今月は全国の約30都市で実施が予定されているという。一足早く岡山市でも関連した街頭イベントがあると聞き、先の日曜日、JR岡山駅近くの地下道に出掛けた▼集まったのは配偶者や交際相手からの暴力(DV)の被害当事者や支援団体の関係者ら約40人。手に花を持った人も多く、交代でマイクを握り、思いを語った。「性暴力をなかったことにしない」「一緒に声をあげよう」「暴力のない岡山へと一歩を踏みだそう」▼岡山ではなかったが、東京などでは今まで誰にも言えなかった被害を涙ながらにその場で語る人もいるそうだ。それだけ多くの被害が隠されてきたということだろう▼フラワーデモで人々が持つ花には「あなたの声を聞く」というメッセージが込められているという。静かなうねりは来年へと続いていく。

(2019年12月05日 08時00分 更新)

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