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倉敷市を中心に展開するうどん店…

 倉敷市を中心に展開するうどん店の看板商品「ぶっかけ」誕生の逸話が以前、本紙に掲載されていた。経営者が、マージャンをしながら手早く食事を済ませたいと麺につけだれをかけ、ネギや刻みのりなどの薬味を載せてみたのが最初という▼つい先日、テレビ番組でも紹介されていた。同じように18世紀、英国のサンドイッチ伯爵がトランプに熱中して食事時間を惜しむあまり、具材を挟んだパンを食べたのがサンドイッチの始まりという話も有名だ▼遊びながら食事も、という欲求が生んだメニューである。一方、何かを生み出すどころか、人命すら奪いかねない「ながら」もある。スマートフォンなどを使いながらの運転に対する処分が今月から厳罰化された▼運転中の通話や、携帯電話の画面を注視するといった行為の違反点数と反則金が3倍程度に引き上げられた。「ながら」を繰り返すと6カ月以下の懲役刑が適用される場合もある▼メールやスマホのゲームに気を取られて交通事故を起こす事例は増加傾向にある。遺族らは罰則強化を求めてきており、やむを得ぬ措置だろう▼車が動きだすと専用アプリがスマホをロックし、使えなくするといった装置の開発も進む。ついついスマホに手が伸びる運転者を厳罰化だけで一掃できるとは考えにくい。技術の進化と併せて悲劇を防ぎたい。

(2019年12月03日 08時00分 更新)

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