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臨時職員 働かせる意図なく雇用か 背任容疑の赤磐市参与を送検

送検される藤井容疑者=1日午前8時15分、岡山地検前
送検される藤井容疑者=1日午前8時15分、岡山地検前
 赤磐市教委幹部が勤務実態のない臨時職員に賃金を不正に支払っていたとされる背任容疑事件で、市教委が学校給食配送の予備要員として雇った70代の男性臨時職員に対し、配送方法やルートといった業務内容を一切説明しておらず、運転可能な要員リストにも記載していなかったことが1日、市関係者らへの取材で分かった。

 岡山県警は、臨時職員の雇用を主導し、市に財産上の損害を与えたとして逮捕した前教育次長で市参与の藤井和彦容疑者(54)=岡山市中区中島=らが、臨時職員を業務に当たらせる意図がなかったことを裏付ける状況とみて捜査を進める。

 赤磐市の関係者らによると、臨時職員には任用通知書が交付されておらず、平日の午前10時半から2時間、緊急時の呼び出しに備えて待機が必要との勤務要件が知らされていなかったことも判明している。臨時職員は昨年6月に雇用されて以降、一度も勤務していないのに今年3月までに月給として計76万円が支払われていた。

 事件はこうした状況を不審に思った臨時職員が賃金を返還したいと市に申し出たことで発覚。藤井容疑者は雇用手続きを巡る第三者の情報公開請求に対し、不正を隠ぺいするため公文書を改ざんしていた疑いも浮上している。

 県警は1日、藤井容疑者を送検した。

(2019年12月02日 08時00分 更新)

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