山陽新聞デジタル|さんデジ

福山でユネスコスクール全国大会 ESD取り組み共有へ

表彰式であいさつするESD大賞の文部科学大臣賞を受賞した市立福山中高の高田校長
表彰式であいさつするESD大賞の文部科学大臣賞を受賞した市立福山中高の高田校長
ユネスコスクール全国大会で福山市の中高生らが登壇したパネルディスカッション
ユネスコスクール全国大会で福山市の中高生らが登壇したパネルディスカッション
 第11回ユネスコスクール全国大会(文部科学省など主催)が30日、福山市港町の市立大で開かれ、ESD(持続可能な開発のための教育)推進の取り組みの共有化に向け、全国の教育や行政、企業関係者ら約780人がパネルディスカッションや講演、分科会などを通じて理解を深めた。ESD大賞の文部科学大臣賞に選ばれた市立福山中高(赤坂町赤坂)の表彰もあった。

 パネルディスカッションは「ESDで学ぶ平和~広島の中高生が学び、語る平和の在り方」をテーマに行われ、市立福山高1年前田響さん(16)、城北中2年大津貴寛さん(14)、精華中2年岡田琴美さん(14)らが登壇。広島県内の中高生約30人が国連幹部や国の代表となり、課題を解決しながら平和な世界を築くシミュレーションゲームを10月に行ったことを報告した。大津さんは「私たちの心には相手の意見を通したくないという“網戸”があると思う。網戸を取り除き、みんなの意見を合わせて世界で起きる問題を解決していきたい」と訴えた。

 会場からは三好雅章・福山市教育長が「みなさんと同じ熱い思いで学校や学びを変えたい」と意見を述べた。

 表彰式では、総合学習を中心に各教科や特別活動を連携させ、生徒の課題解決能力の育成などに努めたとして文部科学大臣賞に選ばれた市立福山中高をはじめ、ESD大賞の各賞を受賞した全国の計8小中高の代表に賞状が贈られた。市立福山中高の高田芳幸校長は「受賞を機に、さらにESDを軸とした学校づくりを進めていく」とあいさつした。

 ESDやSDGs(持続可能な開発目標)について行われた12の分科会では、誠之館高(木之庄町)の教員らが授業で生徒にJR福山駅前活性化策を提案させた実践例などを紹介した。「ユネスコの理念とESD」と題した平川理恵県教育長の講演などもあった。

 同大会は2009年から開かれ、県内での開催は初めて。

 ユネスコスクール ユネスコ憲章に示された理念を実現するため、平和や国際的な連携を実践している小中高校や大学など。世界180カ国以上約1万1500校がユネスコから認定され、地球規模の諸問題に対処できるような新しい教育内容や手法の開発、発展を目指している。日本では1116校が認定されている。

(2019年11月30日 20時15分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ