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津山工高生、トンネル工事学ぶ 真庭の現場で仕事の魅力実感

小野さん(左から2人目)からトンネル工事について学ぶ生徒たち
小野さん(左から2人目)からトンネル工事について学ぶ生徒たち
 岡山県美作県民局と津山工業高(津山市山北)が連携し26日、真庭市月田本の県道新見勝山線月田本トンネル(仮称)の工事現場と苫田ダム(鏡野町)で校外学習を開き、生徒たちに地域を支えるインフラの重要性とそれを造る仕事の魅力を学んでもらった。

 土木科1、2年生約70人が参加。2016年から工事が行われている同トンネル(全長684メートル)では、生徒たちはトンネルに入り、工事を請け負う大本組(本店・岡山市)の現場代理人・小野高伸さん(46)から「1メートル掘るのに300本の爆薬を使う」「掘削、土や岩の取り出し、コンクリートで内部を固めるといった作業を繰り返し、1日5メートル程度進む」と説明を受けた。

 同社に今春入社した同高OBの野崎孝弥さん(19)による働き方などの紹介もあり、生徒は熱心に質問を投げ掛けていた。

 1年の生徒(16)は「多くの人の役に立ち、ずっと形として残る仕事に魅力を感じた」と話した。

 全国の全産業に占める29歳以下の就業者は16・1%(17年)に対し、建設業は11・0%(同)となっている。

 校外学習は、建設業の担い手を増やそうと17年から毎年実施。今回は若者の活躍を支援する同局と山陽新聞津山支社の「みま咲く未来プロジェクト」の事業に位置付けた。

(2019年11月26日 18時43分 更新)

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