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暴行で息子失った武さん講演 岡山で犯罪被害者支援フォーラム

長男を亡くした悲しみを語る武さん
長男を亡くした悲しみを語る武さん
 犯罪被害者の支援について考えるフォーラム(岡山県警など主催)が24日、岡山市内で開かれた。1996年に少年による暴行で高校生の長男を亡くした「少年犯罪被害当事者の会」代表の武るり子さん(64)=大阪市=が講演し、20年以上がたつ今も消えない深い悲しみや周囲のサポートの重要性を語った。

 16歳だった長男の孝和さんは同年11月、高校の文化祭で他校の少年に言い掛かりをつけられ、一方的な暴行を受けて亡くなった。武さんは当時を「地獄の日々だった」とし、「洗濯をしても買い物に行っても、一人分少ない現実を突き付けられて苦しかった。家から一歩外へ出ると、平穏な世の中との違いを感じて腹が立った」と振り返った。

 その後、心配して食事を用意してくれたり、外出に付き添ってくれたりする地域の住民たちの支えで少しずつ立ち直ってこれたという自身の経験を踏まえ、犯罪被害者への継続的な支援の大切さを強調。「加害者への憤りや息子を失ったショック、親として守ってあげられなかった自責の念は生涯消えないだろう。被害者も加害者も生まないよう、経験を語り続けていきたい」と締めくくった。

 フォーラムは犯罪被害者週間(25日~12月1日)にちなんで開催。約400人が聴いた。

(2019年11月24日 19時55分 更新)

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