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ボルダリング“聖地”王子が岳 「壁ドン!」に登場し注目集まる

ニコニコ岩が登場する「壁ドン!」第3巻の1場面((C)「壁ドン!」/小学館)
ニコニコ岩が登場する「壁ドン!」第3巻の1場面((C)「壁ドン!」/小学館)
王子が岳のニコニコ岩。眼下に瀬戸内海が広がる=10月
王子が岳のニコニコ岩。眼下に瀬戸内海が広がる=10月
 玉野、倉敷市にまたがる「王子が岳」(234メートル)が、岩を登るボルダリングの“聖地”として注目を集めている。ボルダリングが2020年東京五輪の新競技「スポーツクライミング」の一つとなり、魅力的な岩を求めて訪れる愛好者も多い。頂上にあるシンボル的な奇岩「ニコニコ岩」が10月末に刊行された漫画の主舞台に取り上げられ、一層人気が高まりそうだ。

 王子が岳は、国内のボルダリングの草分け的な山として知られる。高さ5、6メートルほどのニコニコ岩は、笑っている人の顔のように見えることから名付けられ、ユニークな形の奇岩が点在する一帯でも存在感が際立つ。

 ニコニコ岩が登場する漫画が、ボルダリングを題材とした「壁ドン!」(小学館)の第3巻。瀬戸内海の大パノラマを眼下に岩壁を登る醍醐味(だいごみ)を、余すところなく伝えている。

 「壁ドン!」は、主人公の男子高校生がボルダリングに青春を懸けるストーリー。第3巻ではニコニコ岩に主人公が何度も取り付き、わずかな突起につま先を乗せ、登っては滑り落ちて試行錯誤する。息を切らしてたどり着いた頂上からは、夕焼けに染まる瀬戸内海の絶景が広がり、「登った人だけのご褒美」とうっとりする。

 ボルダリングは屋内の人工壁を登るイメージが強いが、作者の佐久間力さん(43)=仙台市=は作中で、3月の王子が岳での取材経験を基に、自然の中で「外岩」に挑む面白さをアピール。「ニコニコ岩のシーンは自分の夢を、主人公に実現してもらった。王子が岳の素晴らしさを多くの人に知ってほしい」と話す。

 玉野市は、王子が岳のほかにも深山公園などボルダリングに適した岩が市内に多いことから「ボルダリングのまち」としてPRを強めていく。

(2019年11月22日 23時14分 更新)

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