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シタベニハゴロモ、備前で採集 中国地方で初確認、標本公開へ

備前市で採集されたシタベニハゴロモ。羽が青みがかった個体(左)も見つかった
備前市で採集されたシタベニハゴロモ。羽が青みがかった個体(左)も見つかった
 倉敷市立自然史博物館(同市中央)は19日、中国などに分布する昆虫・シタベニハゴロモが備前市で見つかったと発表した。岡山大環境理工学部2年の水井颯麻さん(20)が採集した。同博物館によると、中国地方での生息確認は初めて。同館で21日~来年2月9日に標本を公開する。

 シタベニハゴロモはカメムシの仲間で、体長約1・5~2センチ。南方系の外来種で赤い後ろ羽を持つ。水井さんは8月4日、同市南部で成虫を発見。10日に4匹を捕まえて同博物館に持ち込んだ。2009年以降、石川、福井県、大阪府で確認されているが、備前市では国内の他の生息地では見られない羽が青みがかった個体もいるという。9月までに幼虫を含む23匹が見つかり、市内で繁殖している可能性が高いことも分かった。水井さんは「岡山県内での初発見に貢献できてよかった」と喜ぶ。

 シタベニハゴロモは樹木の汁を吸い、海外では桃やブドウなど農産物への食害も報告されている。日本での被害例はまだないが、同博物館の奥島雄一学芸員は「個体数の増加や生息域の拡大とともに被害が出る可能性もある。今後の分布の変化を注視したい」と話している。

(2019年11月19日 22時15分 更新)

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