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若者活躍できる地域のあり方とは 津山でみま咲く未来シンポ

美作地域の将来像などについて意見を交わすパネリストら
美作地域の将来像などについて意見を交わすパネリストら
 美作地域の活性化へ、若者がより活躍できる地域のあり方を考える「みま咲く未来シンポジウム」が18日、津山市内で開かれた。若手の建築士、起業家、農業者らが、若者が住みたい、帰りたいと思う地域の将来像を展望した。

 県美作県民局と山陽新聞津山支社が展開する「みま咲く未来プロジェクト」の節目となるイベント。コーディネーターを務めたウェブサイト制作などのレプタイル(津山市)の丸尾宜史社長(37)をはじめ、本紙作州ワイド版の連載「この地に生きる―作州の若手」に登場した若者ら7人が、地域の現状と望ましい未来、その実現に必要な活動について意見交換した。

 現状では「豊かな自然や伝統文化がある」「コミュニティーの規模が小さく、それぞれの役割が実感しやすい」「課題が分かりやすく事業に有利」など前向きな声が相次いだ。

 10年後をめどにした展望として「いろいろな人が協力して相乗効果が生まれる」「自己実現しやすい環境がある」「豊かに暮らせる」といったビジョンを提示。そのためには、自然や人、伝統といった地域の魅力を再評価して活用し「若者や周囲への寛容さを持ち、地域内外の人たちが緩やかにつながっていくことが必要」と締めくくった。

 福岡県福津市のまちおこし団体「津屋崎ブランチ」の山口覚代表による基調講演もあった。学生、高校生や学校、行政、商工関係者ら約380人が聞いた。

(2019年11月18日 23時09分 更新)

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