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がん遺伝子パネル検査2種類導入 20日から岡山大病院、保険適用

岡山大病院
岡山大病院
 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は、がんの原因となっている患者の遺伝子変異を調べる「がん遺伝子パネル検査」2種類を20日から新たに導入する。国が6月に公的医療保険の対象としたことを受けた措置で、既に行っている遺伝子変異の検査に比べ大幅な負担軽減が図られる。

 遺伝子を一度に大量に調べられるパネル検査は、患者の遺伝情報に応じて最適な薬を選ぶ「がんゲノム医療」に欠かせない。同大病院では国内外の企業が開発した5種類の検査(費用は30万~100万円程度)を自由診療で行ってきたが、別の2種類がパネル検査の中で初めて保険適用されたため新たに加えることにした。

 2種類の検査は「NCCオンコパネル」と「ファウンデーションワン」で、いずれも100種類以上調べられる。検査費用は各56万円だが、保険適用で患者負担は1~3割となり、月ごとの負担に上限を設けた高額療養費制度も利用できる。

 検査では、患者からがん組織や血液を採取。遺伝子変異が見つかれば、厚生労働省が「がんゲノム医療中核拠点病院」に指定した同大病院の専門家グループが効果の見込める治療薬がないか検討し、主治医を通じて患者に提案する。

 一方、検査の対象は、治療法がない希少がんや、固形がん(血液がん以外)のうち手術や抗がん剤などの標準治療で効果がない患者などに限られる。このため、同大病院は自由診療の5種類の検査も引き続き行う。

 岡山県内では他に、がんゲノム医療連携病院の川崎医科大付属病院(倉敷市松島)と倉敷中央病院(同市美和)も保険適用によるパネル検査の実施に向けて準備を進めている。

(2019年11月18日 22時19分 更新)

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