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被災のライフタウンまび 1階改修 23日から運用開始

23日に利用を始める1階フロア。地域住民との交流スペースなどを備える
23日に利用を始める1階フロア。地域住民との交流スペースなどを備える
 昨夏の西日本豪雨で浸水被害に遭った高齢者施設「ライフタウンまび」(倉敷市真備町箭田)が1階の改修を終え、23日に利用を始める。新たに整備したクッキングスタジオや、最新機器でものづくりに取り組む「デジタル工房」を一般にも開放するなど、地域との交流拠点として活用する。

 1階は、1170平方メートルのワンフロア。クッキングスタジオでは、お年寄りがリハビリを兼ねて自ら調理するほか、近くの畑で栽培した野菜を使って地域の子どもたちと共同で料理を楽しむ機会を設ける。

 2月に3階で仮オープンした「デジタル工房」は、1階に移して本格稼働する。倉敷芸術科学大との連携事業で、お年寄りや学生が3Dプリンターやデジタル刺しゅうミシンを使うだけでなく、一般向けワークショップも定期的に開く。ほかに、カフェや多目的室も設けている。

 庭園(約640平方メートル)もあり、ウッドデッキや噴水、本格的なピザが焼ける窯を設置。隣地では、被災前から飼育し、豪雨を奇跡的に生き延びたミニチュアホース・リーフが8月に産んだ子馬「嵐(ラン)」と触れ合える。

 源幸淳司センター長(54)は「お年寄りが、地域の人とさまざまな体験を通じて交流することは自立支援につながる。幅広い世代が集まり、絆と希望が生まれるような場にしたい」と話す。

 施設は1997年に開業した鉄筋コンクリート5階(延べ約6千平方メートル)。介護老人保健施設だったが、豪雨で2階まで浸水した。昨年10月から4、5階でデイサービス(通所介護)事業を再開している。

 西隣には、市が災害公営住宅を整備することが決まっている。施設側は豪雨を教訓に、災害時の情報収集に使う小型無人機ドローンを配備するなど、災害に強い拠点づくりも目指す。

(2019年11月18日 14時17分 更新)

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