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永瀬清子現代詩賞に清中愛子さん 作品「撫子の偽り」、赤磐で表彰

表彰状を受け取る清中愛子さん(左)
表彰状を受け取る清中愛子さん(左)
 「現代詩の母」と称される赤磐市出身の詩人・永瀬清子さん(1906~95年)を顕彰する「第4回永瀬清子現代詩賞」の受賞作に、主婦清中愛子さん(39)=神奈川県真鶴町=の「撫子(なでしこ)の偽り」が選ばれ、17日、赤磐市松木の永瀬さんの生家で表彰式が開かれた。

 受賞作は、母の日に養子から贈られた赤いナデシコが、隣家の住民が大事に育てていた花だったという出来事を通じ、親子になろうともがく母と養子の微妙な関係性を表現。「植木鉢の一本が手折られていることを見つけたが だめでしょ、と言えなかった」などとつづっている。

 永瀬さんの次女でエッセイスト井上奈緒さんら4人が選考。「情緒的な表現を抑えつつ、2人の過去と未来が暗示された巧みな構成」と作品を評価した。

 式では、NPO法人・永瀬清子生家保存会の横田都志子理事長が清中さんに表彰状を手渡した。清中さんは「素晴らしい賞をいただき光栄。詩を通じて日常の中にある新しい視点を感じてもらえたら」と話していた。

 賞は永瀬さんの知名度アップなどを狙いに、同保存会が2016年に創設。今回は全国から過去最多となる460人から応募があった。

(2019年11月17日 19時07分 更新)

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