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防護柵の基礎製造・販売へ 大和クレス 交差点の事故防止図る

交差点に設置された支柱を固定するコンクリート基礎(中央)。基礎の上部以外は地中に埋設されている
交差点に設置された支柱を固定するコンクリート基礎(中央)。基礎の上部以外は地中に埋設されている
 コンクリート2次製品製造の大和クレス(岡山市中区藤原西町)は、交差点の歩道に防護柵を設置する際に使うコンクリート基礎の製造・販売に乗り出す。5月に大津市の交差点で保育園児の列に車が突っ込んだ事故を受け、安全対策に取り組む自治体が増える中、従来よりも施工しやすい特長をPRする。

 歩道への車の進入を防ぐ防護柵は、衝突に耐えられるように地面を1・5メートルほど掘って支柱を埋設するのが一般的。しかし、交差点の地中には電話線や電線、水道管などが数多く通っており、穴を掘りにくいケースもある。

 製品は、上部に支柱をはめ込む穴が開いた形状で、長さ170~240センチ、幅110センチ、厚さ30センチ。コンクリート基礎の上部を残して地中に埋めて設置する。重さ1トン前後の製品をつなげることで強度が高まり、埋設する深さを従来の5分の1ほどに抑えられるという。

 製品を開発した岐阜県大垣市の企業と製造・販売契約を結んでおり、12月から長船工場(瀬戸内市長船町福岡)で作り、主に中国地方の取引先に出荷する。年間千個の売り上げを目指す。

 大津市での事故後、岡山市が交差点17カ所に支柱を新設する方針を示すなど、全国で対策が進んでいる。大和クレスは「防護柵は自転車や歩行者など交通弱者を守ることにつながる。商品を普及させ、地域の安全にも貢献したい」としている。

(2019年11月16日 13時09分 更新)

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