山陽新聞デジタル|さんデジ

きっかけは東日本大震災の後、数…

 きっかけは東日本大震災の後、数人の友人たちとの会話だったという。「自分たちにも何かできることはないか」。津山市で会社を経営する藤本優(まさる)さん(55)は仲間内で募金を集めた▼寄贈先を決める時にふと気になった。目を向けるべきは身近にもあるのではないか。話を聞きたいと訪ねたのが近くの児童養護施設だった。以来、バーベキュー大会やボウリング大会を開き、施設の子どもたちと交流してきた▼支援の輪をさらに広げたいと始めたのが施設の子どもたちの絵画展だ。将来の夢をテーマに絵画を募り、入選作でカレンダーを作っている。支援者にはカレンダーを贈り、集まった募金は施設を巣立って進学する子の支援金に充てている▼藤本さんはNPO法人を立ち上げ、県南の団体とも連携するようになった。県北で始まった絵画展は2年前から全県での取り組みとなり、7団体による「560の夢プロジェクト」と名付けられた。560は県内12の児童養護施設や里親のもとで暮らす子どもの数だ▼さまざまな事情で親の支援を受けられない子は将来の夢を描けず、何でも諦めてしまいがちになる。そんな姿を見てきた藤本さんは「諦めなくていい、一人じゃないと伝えたい」と話す▼今年の絵画展の入選作は15日まで、県庁1階で展示されている。子どもたちの応援団を増やしたい。

(2019年11月13日 08時00分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ