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ノーベル賞の大村氏が高梁で講演 座右の銘は山田方谷の言葉

自身の半生や業績などについて語った大村氏
自身の半生や業績などについて語った大村氏
 2015年にノーベル医学生理学賞を受賞した北里大特別栄誉教授の大村智氏が6日、高梁市原田北町の高梁総合文化会館で講演し、自身の半生や研究成果を紹介しつつ、チャレンジ精神の大切さを訴えた。

 大村氏は山梨大卒業後、定時制高で教員をしていたが、昼間働き、油まみれの手でテストの答案用紙に向かう生徒の姿に心を動かされ、「自分は何をやっているのかと。もう一度化学を勉強し直そうと思った」と研究の道に進んだ契機を振り返った。

 研究では、微生物がつくる化合物に没頭。熱帯病のオンコセルカ症(河川盲目症)の特効薬などを開発した業績について説明し、「挑戦して失敗してもそれは必ず後の人生で宝になる」と力を込めた。

 備中松山藩で財政改革を主導した山田方谷の言葉「至誠惻怛(しせいそくだつ)」(誠意を尽くし人を思いやる心)を座右の銘としており、同賞受賞を記念して山梨大に整備された「大村智記念学術館」に文字を刻んだ石碑を建立したことも紹介した。

 講演会は方谷のNHK大河ドラマ化を目指す署名が目標の100万人を達成したことを記念し、同市や県出身の政財界関係者らでつくる「全国100万人署名実行委員会」が主催。市内高校生ら約900人が聴講した。

(2019年11月06日 23時03分 更新)

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