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瀬戸芸弁当「たまべん」人気 源泉は地元食材、市民も味わって

「たまののたまべん」考案者のたがみさん(右)と打ち合わせをする広畑夫妻
「たまののたまべん」考案者のたがみさん(右)と打ち合わせをする広畑夫妻
 瀬戸内国際芸術祭2019宇野港食プロジェクトで開発された弁当「たまののたまべん」が食べられるのは、秋会期が閉幕する11月4日まで。米国やフランスからも予約が入り、連日完売となる人気の源泉は、瀬戸内ならではの多彩な食材だ。生産者からは「しゃれた調理と盛りつけで食材の魅力を引き出してくれた。地元の人にも一度味わってもらいたい」との声が上がっている。

 たまべんは「ごはんで笑顔をつくる」をテーマに活動するフードクリエイター・たがみまきさん=高松市出身、東京在住=が考案した。玉野の「玉」と食が取り持つ縁(円)にちなみ、円形の弁当箱に瀬戸内の食材を生かした丸いおかずを詰め込む。

 「東京でも無添加の弁当を作るが、玉野の素材はピカイチ。洗っていてとげが痛いほどみずみずしい野菜と触れ合えるのは何よりの喜び」と瀬戸内の食材を絶賛するたがみさん。秋会期は二色おこわを中心に全11品を盛り込んだ。

 中でも「揚げなすの自家製しょうゆ麹(こうじ)田楽」は分厚い輪切りを素揚げして甘みを引き出し、こうじのこくと相まって主菜級の存在感。「きゅうりの辛子漬け」は、はし休めとして名脇役ぶりを発揮する。

 ナスとキュウリを作るのは、ひろはた農園(玉野市八浜町波知)の広畑幸三さん(45)、泉さん(35)夫妻。幸三さんは「ナス栽培は土作りと手入れ。特別なことはしていないが、張りのある形の良いナスを届けるよう努めた。国内外の人に食べてもらえるなんてうれしい」。泉さんは「地元の食べ方はいつも同じ。(弁当を通して)こういう食べ方もあると知ってもらえれば」と話す。

 ほかにも米、もち米、サツマイモを市内の農家から直接仕入れた。たがみさんは「東京に帰っても、せっかくの縁をつなげ、今後も玉野の食材を使っていきたい」と意気込む。

 たまべんは1個950円。宇野港案内所で販売する。数に限りがあるため前日正午までbentoHATOBA(0863ー33ー9883)で予約を受け付ける。

(2019年10月30日 08時07分 更新)

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