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平安時代の「今様合」に挑戦中 鏡野の中1、本紙記事きっかけに

今様合の会で舞を披露する岡田さん(右)。中央は謌舞楽会の石原会長=13日、京都市
今様合の会で舞を披露する岡田さん(右)。中央は謌舞楽会の石原会長=13日、京都市
 平安時代に貴族の間で流行した歌会遊び「今様合(いまようあわせ)」に、岡山県鏡野町立鏡野中1年の岡田花望(かの)さん(12)が挑戦している。今年1月、今様合に取り組む団体を紹介した本紙記事を読んだのがきっかけで、団体が京都市で開く教室や発表の場に夏から参加。「日本の伝統文化を身に付けたい」と張り切っている。

 今様合は、二手に分かれた歌人たちが、七五調4節の歌「今様」を詠み合い、出来を競う。優れた歌には、白拍子という舞い手が歌からイメージした舞を即興で披露する。鎌倉時代には廃れたが、1948年に日本今様謌舞楽会(うたぶがくかい)(京都市)が発足し、再興・継承に努めてきた。

 岡田さんは歴史好きで、平安後期から鎌倉にかけての時代に関心が強いという。本紙特集記事で謌舞楽会の存在を知った後、5月に母と一緒に京都市に出向き、学びたい意向を伝えた。8月、同会が開いた子ども向けの教室で歌を詠んだり舞を習ったりした。

 9月には京都市内でのイベントで舞を披露。今月13日、謌舞楽会が法住寺(同市)で開いた「今様合の会」では白拍子姿で冒頭に舞ったほか、歌人にすずりなどを運ぶ「諸役」を務めた。

 「平安時代にタイムスリップしたようで、みやびやかな雰囲気を味わえる。もっと上手にできるようになりたい」と岡田さん。今後も謌舞楽会から案内があれば、教室などに参加する考えだ。

 謌舞楽会の石原さつき会長(76)=津山市出身=は「今様の文化を後世に伝えていってほしい」と願う。

(2019年10月29日 09時17分 更新)

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