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残業代請求に必要な証拠は?

Q:勤務先に残業代を請求したいのですが、労働時間を証明するためにどのような証拠が必要でしょうか。

A:証拠についての決まりなし 家族とのメールも活用し得る

 結論としては、労働時間を証明する証拠について、“これでなければいけない”という決まりはありません。不当にタイムカードなどがない勤務先でも、まずは、あらゆる可能性を想定して証拠を探してみることが重要です。

 労働時間の証明に活用し得る証拠の具体例として、いくつか列挙したいと思います。

 ①タイムカード、出退勤管理システム②業務上使用する業務日誌など(労働者自ら作成していたシフト表・出退勤表で認定された事例あり)③事業所の警備記録または警備システムの作動・解除の記録④コンピューター上のさまざまな時刻の記録(業務にパソコンを使用している場合、ログイン・ログオフの時間の記録)⑤労働者が作成したメモ類、家族とのメール・LINE(ライン)など⑥公共交通機関の利用記録(IC乗車券の記録、契約駐車場の利用履歴、ETCの利用履歴、駅の駐輪場の入庫時刻の記録等)―などです。

 残業代請求の交渉事件・訴訟事件では、請求・提訴の時点では必ずしも完全な証拠がそろっているとは限らず、交渉開始後・提訴後に使用者側に証拠開示させることができるケースもありますので、諦めずに弁護士に相談してください。

 他方で、仮に上記のような証拠資料があったとしても、無条件に信用性が肯定されるわけではありません。個々の事案については、やはり弁護士への相談をお勧めします。

(2019年10月24日 11時00分 更新)

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