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主演奈緒さん語る「ハルカの陶」 「岡山に魅せられる作品」

「私のように、映画を通して岡山に魅せられ、足を運ぶ人もいると思う。わくわく感を持って見てほしい」と話す奈緒さん=東京都内
「私のように、映画を通して岡山に魅せられ、足を運ぶ人もいると思う。わくわく感を持って見てほしい」と話す奈緒さん=東京都内
 備前焼をテーマに、岡山県内で撮影された映画「ハルカの陶(すえ)」の先行上映が25日、全国公開(11月30日)に先立ち、岡山市北区下石井のイオンシネマ岡山で始まる。話題のテレビドラマ出演で人気急上昇中の女優奈緒さん(24)による初の主演映画。「岡山に魅せられる作品」と話す注目株に、見どころや備前焼の魅力、心に残る岡山でのエピソードを聞いた。

 「備前焼に携わる人たちの強い思いが詰まった作品。景色も音も岡山で撮られ、映画を通じて岡山の良さが伝われば」。今月初め、東京都内で思いを語った。

 作品は、東京のOL小山はるかが百貨店で見た備前焼の大皿に魅了され、仕事を辞め、作家に弟子入りして成長していくストーリー。ロケは昨年10、11月に備前市を中心に行われ、作家らでつくる県備前焼陶友会が全面協力した。土練り、ろくろ回し、窯焚(た)きと、出来上がるまでの苦労や作家の熱意が随所に織り込まれたほか、はるかが備前焼小町に扮(ふん)するシーンもあり“岡山色”満載の一作だ。

 作品づくりで初めて出合ったという備前焼の魅力について「使う人が手に取ったときに、作った人の手と合わさったような不思議な温かさが感じられる」と話す奈緒さん。撮影では多くの作家とも触れ合い「普段はシャイな先生たちだけど、心の真ん中にある備前焼への大きな愛を感じた」。

 撮影は体力的に苦しかった半面、住民が用意してくれた温かい豚汁で励まされた。とりわけ、ロケ現場に足を運んでくれていた地元の男の子とのエピソードは印象深い。最終日、バスの時刻表を手に東京までの帰途を懸命に説明してくれたといい「小学校低学年ぐらいかな。先生たちにも通じるピュアで真っすぐな優しさに感動した」と言う。

 福岡市出身。4~9月放送のテレビドラマ「あなたの番です」で演じたストーカー気質の尾野幹葉役が“怪演”と話題を呼んだ。一方のはるかは、ひたむきに陶芸に向き合う女性だけに「はるかを撮影していたころには、まさか尾野ちゃんの役をやるとは思ってもいなかった」と笑う。10月末からは東京で初舞台に挑むほか、他の映画やドラマの出演も続く。「今は『初めて』が重なる挑戦の時期。ぜひ初主演映画を、ロケ地となった岡山の方たちに見届けてほしい」と呼び掛ける。

(2019年10月23日 15時42分 更新)

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