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G20、認知症の人と共生促進を 保健相会合、「岡山宣言」採択

G20保健相会合を終えて記者会見する加藤勝信厚生労働相
G20保健相会合を終えて記者会見する加藤勝信厚生労働相
G20、認知症の人と共生促進を 保健相会合、「岡山宣言」採択
 岡山市を舞台にした20カ国・地域(G20)保健相会合は20日、世界的な高齢化の進展を踏まえ「認知症の人と共生する環境を促進する」とした「岡山宣言」を採択、閉幕した。感染症の防止に向けては新薬の研究開発にも力を注ぐ方針を示し、各国で連携して保健医療サービスの向上に取り組むことを盛り込んだ。

 議長を務めた加藤勝信厚生労働相は閉幕後の会見で「認知症になっても生活していける社会を実現し、他国のモデルにしていきたい」と語った。

 岡山宣言は、高齢化対策▽感染症の流行など健康危機への対応▽誰もが負担可能な費用で保健医療サービスを受けられる「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」(UHC)―の3テーマを中心に世界が取り組むべき方策をまとめた。

 保健相会合で初めて主要テーマとなった高齢化対策では、認知症への理解を深めて偏見を防ぐと強調。認知症のリスク低減や早期発見、治療などの研究開発を促すこととした。世界保健機関(WHO)の推計で世界の認知症患者は約5千万人に上り、毎年約1千万人の患者が新たに生じている状況を踏まえ、本人や家族らの介護の質、生活の質を高めるための行動計画も策定、実施していく。

 健康危機への対応では、抗生物質(抗菌薬)が効かない薬剤耐性菌に対し、新薬の研究開発やワクチンによる予防を後押しする。UHCに関しては、2030年までに世界で達成するとの目標を確認。予防接種が費用対効果の高い健康への投資と位置付け、安全で高品質かつ安価なワクチン接種の拡大にも努めていく。

 保健相会合は、6月に大阪市で開かれたG20首脳会議(大阪サミット)に伴う閣僚会合の一つ。20日は各国閣僚らのエクスカーション(視察)もあり、最先端医療に取り組む岡山大病院(岡山市北区鹿田町)、スーパーやフィットネスなどの複合商業施設・ブランチ岡山北長瀬(同北長瀬表町)を訪れた。

(2019年10月20日 23時38分 更新)

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