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あしなが募金 協力呼び掛け 岡山、倉敷駅周辺で奨学生ら

遺児支援に向け、通行人に寄付を呼び掛ける奨学生たち=JR岡山駅
遺児支援に向け、通行人に寄付を呼び掛ける奨学生たち=JR岡山駅
 病気や災害で親を亡くした遺児の奨学金を募る「あしなが学生募金」の街頭活動が19日、全国約200カ所で始まり、県内ではJR岡山、倉敷駅周辺で奨学生らが協力を呼び掛けた。奨学金を運営するあしなが育英会(東京)によると、2018年度から返済不要の給付金を上乗せしたことで受給者が急増。一方で、収入の9割近くを賄う継続寄付者は年々減少しており、育英会は一層の支援を呼び掛けている。

 岡山駅では奨学生ら約40人が募金箱を抱え、「ご支援をお願いします」などと通行人らに呼び掛けた。参加した岡山大3年の男子学生(21)は小学4年の時に父親を病気で亡くしたといい、「奨学金のおかげで大学に進学でき、建設業界に就職する目標も持てた。同じ境遇にある若者の背中を押してくれる制度への理解を広げたい」と話した。

 奨学金の対象は高校生と大学、大学院、専門学校などに通う学生で、資金は「あしながさん」と呼ばれる継続寄付者の援助と街頭募金で賄われる。育英会によると、受給者は17年度末時点で全国4717人、県内68人だったが、18年度から従来の貸与金に月額2万~4万円の給付金を加算したため希望者が急増。19年10月現在で全国6279人、県内109人に上っている。

 一方、口座振替やクレジットカードで毎月500円以上を援助する継続寄付者はここ数年、高齢化の進展を背景に減少傾向。県内でも12年度の421人をピークに減り続け、18年度は352人になった。育英会は「将来にわたる奨学金制度の維持には、さらなる援助が必要」と訴えている。

 県内での街頭活動は20、26、27日も岡山駅や倉敷市美観地区で行われる。問い合わせは育英会(03―3221―0888)。

(2019年10月19日 20時18分 更新)

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