新見市哲西町地区の秋の特産「哲西栗」が不作に見舞われている。元々生産量が少なく入手困難な“幻の栗”として知られるが、今年の収穫量は例年のほぼ半数に落ち込んでいる。同市内ではマツタケといったキノコ類も不作になっており、夏場に雨が少なかったことなどが一因とみられる。
地元農家でつくる哲西栗生産組合の選果場。いつもは作業台いっぱいに哲西栗が並ぶが、今年は空きが目立つ。作業最終日の17日までに持ち込まれたのは計0・8トンと例年(1・5トン)を大幅に下回った。生産歴約25年の浅井郁三組合長(73)=同市=は「ここまで少ないのは初めて。お客さんに申し訳ない」と肩を落とす。組合では顧客に注文数を減らしてもらって対応しているという。
不作について、県森林研究所(勝央町)は「実が太る7、8月に雨が少なかったのが影響しているのではないか」と推察。雌雄異花のクリは、実を付けるために他の花と受精する必要があり、「開花のタイミングが合わず、受精できなかった可能性もある」と指摘する。
新見市内では、マツタケやサクラシメジ(アカタケ)といったキノコ類も収穫が少ないという声が多い。浅井組合長は「クリの木の管理を徹底するなどして、来年は出荷を増やしたい」と話している。
地元農家でつくる哲西栗生産組合の選果場。いつもは作業台いっぱいに哲西栗が並ぶが、今年は空きが目立つ。作業最終日の17日までに持ち込まれたのは計0・8トンと例年(1・5トン)を大幅に下回った。生産歴約25年の浅井郁三組合長(73)=同市=は「ここまで少ないのは初めて。お客さんに申し訳ない」と肩を落とす。組合では顧客に注文数を減らしてもらって対応しているという。
不作について、県森林研究所(勝央町)は「実が太る7、8月に雨が少なかったのが影響しているのではないか」と推察。雌雄異花のクリは、実を付けるために他の花と受精する必要があり、「開花のタイミングが合わず、受精できなかった可能性もある」と指摘する。
新見市内では、マツタケやサクラシメジ(アカタケ)といったキノコ類も収穫が少ないという声が多い。浅井組合長は「クリの木の管理を徹底するなどして、来年は出荷を増やしたい」と話している。
(2019年10月18日 19時33分 更新)