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小田川の堤防強化に本格着手 国交省と倉敷市、拡幅や漏水対策

小田川の堤防強化に本格着手 国交省と倉敷市、拡幅や漏水対策
 国土交通省と倉敷市は16日、昨夏の西日本豪雨により被害を受けた同市真備町地区の小田川堤防で、強化工事に近く本格着手する、と発表した。治水機能を高め、安心して住み続けられる地域づくりにつなげていく。

 対象区間は、高梁川との合流点から上流約7・2キロの両岸(一部除く)。今回は1期分として、国が土地を所有する同町有井・川辺の南岸(約1キロ)と同町服部の南岸(同)の2カ所を選定し、今月中に着工する。

 計画では、堤防上部の幅を現在の約5メートルから7メートルに広げる。外側ののり面の傾斜も緩やかにし、全体の厚みを増す。同町有井・川辺では、堤防下の軟らかい地層から水が居住地側に漏れる「基盤漏水」と呼ばれる現象を防ぐため、鋼矢板を川底に打ち込む工事も行う。堤防上部は市道となり、拡幅で「災害時の緊急車両の通行や住民の避難がしやすくなる」(倉敷市)という。

 現在、残りの区間で測量・設計や用地の取得を進めており、完了した場所から順次工事に入る。2021~22年度中の事業完了を目指す。

 豪雨に伴い小田川では堤防2カ所が決壊し、大規模な浸水被害が生じた。同省高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所は「住民の不安解消を図れるよう、市と連携しながら事業を進めたい」としている。

(2019年10月16日 22時01分 更新)

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