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美観地区の秋彩る屏風や着物 19日から倉敷屏風祭

倉敷屏風祭に向けて準備が進む語らい座大原本邸
倉敷屏風祭に向けて準備が進む語らい座大原本邸
美観地区の秋彩る屏風や着物 19日から倉敷屏風祭
 倉敷市美観地区の秋を彩る「倉敷屏風(びょうぶ)祭」が19、20日に開かれる。古民家や商家が玄関などに自慢の逸品を飾り、華やかな雰囲気で観光客らをもてなす。

 会場は倉敷物語館(同市阿知)から同市本町、東町に至る約600メートル区間。商店や民家、旅館など25軒が参加し、通りから見やすいよう格子戸を開け放ち、屏風や着物などをお披露目する。

 語らい座大原本邸(同市中央)では、板画家・棟方志功がコイが群れ泳ぐ様子を力強い筆致で描いた2点を展示。入り口付近には、大原邸内で使われていたふすま絵「群鯉(ぐんり)図」、離れ座敷には大原美術館を創設した大原孫三郎の還暦を祝って描かれた屏風「御群鯉(おんぐんり)図」を飾る。

 ほかにも、ギャラリー「町家空間VOMN(ヴォン)」(同市本町)は、頼山陽ら江戸後期の文化人が歌、絵を記した扇を貼り付けた「扇面(せんめん)貼交(はりまぜ)屏風」を初公開。雑貨店「Gocha」(同所)も大徳寺黄梅院(京都府)の住職が漢詩を書いた屏風を飾るなど、貴重な品々が並べられる。

 新渓園(同市中央)では19日午後3時半から、屏風職人の片岡恭一さん=東京=による「屏風の魅力」と題した講演会がある。参加無料で、先着50人。

 屏風祭は、阿智神社(同市本町)の秋季例大祭に合わせて行われてきた伝統行事。明治期に途絶えたが、住民有志の呼び掛けで2002年に復活した。17年には日本遺産「一輪の綿花から始まる倉敷物語」の構成文化財にも認められた。

 鴨井尚志実行委員長は「年に一度の市民がつくる『町の美術館』。町並みを散策しながら倉敷の歴史を感じてほしい」と呼び掛けている。

 両日とも午前10時から午後5時。問い合わせは倉敷商工会議所(086―424―2111)。

(2019年10月17日 15時03分 更新)

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