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地元の世界かんがい遺産を巡る 岡山で歴史ファンらバスツアー

「世界かんがい施設遺産」に選ばれた倉安川吉井水門を見学する参加者ら
「世界かんがい施設遺産」に選ばれた倉安川吉井水門を見学する参加者ら
 歴史的価値のある農業用水利施設を登録する「世界かんがい施設遺産」に9月選ばれた「倉安川・百間川かんがい排水施設群」(岡山市)を巡るバスツアーが5日開かれ、県内の歴史ファンら約60人が岡山の農業の礎を築いた高度な技術に理解を深めた。

 施設群は倉安川、百間川、倉安川吉井水門(同市東区吉井、県史跡)で構成。江戸時代初期に岡山藩郡代・津田永忠(1640~1707年)が手掛けた。児島湾一帯を干拓してできた2200ヘクタールの新田の用排水路や運河として機能した。

 バスツアーは、岡山大大学院の樋口輝久准教授(土木史)が施設群など8カ所を案内。水位を調節して船を通す「閘門(こうもん)式」としては現存する最古の同水門では、参加者が樋口准教授から「水門には番所が設けられ、通る船をチェックしていた」などと説明を受けた。

 同市南区、女性(73)は「永忠の業績をあらためて知り、後世に伝えていく施設だと感心した」と話していた。

 ツアーはかんがい施設遺産登録を記念し、津田永忠顕彰会が初めて企画した。

(2019年10月05日 21時14分 更新)

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