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佐賀藩武雄領で発展した蘭学とは 津山洋学資料館で企画展

日本初の西洋式大砲に見入る来場者
日本初の西洋式大砲に見入る来場者
 佐賀藩武雄領で発展した蘭学に光を当てた秋季企画展「日本を動かす!―武雄の蘭学―」が5日、津山洋学資料館(津山市西新町)で始まった。領主の鍋島茂義(1800~62年)がオランダ船を見学して得た知識を基に造った大砲や顕微鏡など約40点を展示している。11月4日まで。

 茂義は30年ごろ、当時の唯一の貿易窓口だった出島(長崎県)に来航していたオランダ船を見学。西洋の科学力に衝撃を受け、蘭学研究を推進するとともに、大砲や顕微鏡などを家臣に造らせたという。

 企画展には、鍋島家の家紋が入った日本初の西洋式大砲「モルチール砲」とその図面、液体の比重を量るための浮きばかり「ホクトメートル」や顕微鏡などを展示。津山藩医宇田川榕菴(ようあん)(1798~1846年)が晩年にオランダ兵を模写した「和蘭王国軍装図譜(おらんだおうこくぐんそうずふ)」も並ぶ。

 訪れた男性(71)=同市=は「得た知識をすぐに製造できる鍋島家の技術力の高さに驚いた」と話した。

 同館によると、佐賀藩、津山藩とも洋学が栄えた。佐賀藩は海に面していたため、外国からの侵入に備え武器などの製造に力を入れた。一方、内陸の津山藩は外国から攻められる恐れが少なく、医学研究が進んだという。

 午前9時~午後5時。月曜(祝日の場合は翌日)と祝日の翌日は休館。入館料は一般300円、65歳以上と高校・大学生200円、中学生以下は無料。問い合わせは同館(0868―23―3324)。

(2019年10月06日 16時16分 更新)

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