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山陽女子中・高生が万葉集を英訳 「令和」典拠 市立図書館に展示へ

万葉集の英訳に取り組み、展示物の準備をする図書委員会のメンバー
万葉集の英訳に取り組み、展示物の準備をする図書委員会のメンバー
万葉集の和歌の英訳、書き下し文などをまとめた掲示物
万葉集の和歌の英訳、書き下し文などをまとめた掲示物
 山陽女子中・高(岡山市中区門田屋敷)の生徒が、新元号・令和の典拠となった「万葉集」の序文や和歌を英語に翻訳した。ゆかりの地を訪ねて時代背景を学び、歌人の恋模様や美しい情景に思いをはせながら、分かりやすい英単語で表現した。6日から市立幸町図書館(同市北区幸町)に展示する。

 「英訳することで万葉集をより深く味わえるようになる」と、学校司書の田中麻依子さんからアドバイスを受け、新元号が決まった4月から、図書委員会の45人が準備。現存する日本最古の歌集・万葉集に収められた約4500首のうち、令和の出典となった「梅花の歌三十二首」の序文をはじめ、著名な約40首を対象に選んだ。

 8月には、万葉集の編者といわれる大伴家持が国守を務めた因幡国の鳥取市国府町にある因幡万葉歴史館を訪問。家持が生きた奈良時代の生活文化を学び、和歌に詠まれた植物の展示を見た。9月に入ってからは、万葉集がテーマの本を読むなどして書き下し文と現代語訳を抜き出し、辞書を手に英訳。感想も交えて1首ずつA4判の用紙にまとめた。

 例えば、「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」は、「袖振る」が「求愛」を意味することを踏まえ、「私をそんなに求めないで」と英訳に工夫を凝らした。「外国の人に万葉集の表現の奥深さが伝われば」と高校3年の生徒(17)。田中さんは「英訳を通じ、生徒は日本語の美しさに気付き、日本文化への理解が深まった」と話す。

 幸町図書館での展示は6日と17日~11月8日(月曜と祝日は休館)。和歌の英訳のほか、万葉集について説明した模造紙も掲示する。

(2019年10月04日 21時47分 更新)

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