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“島巡り”でアートと出合い 「瀬戸芸」秋会期 美術ファン続々

“島巡り”でアートと出合い 「瀬戸芸」秋会期 美術ファン続々
 春、夏会期に続いて「瀬戸内国際芸術祭2019」(香川県などでつくる実行委主催)の最後を飾る秋会期が28日、岡山、香川県の11島2港で始まった。本島、高見島、粟島、伊吹島の西讃4島を新たに加えた会場に、新作を含む220作品・イベントを展開。美術ファンらが“島旅”に繰り出し、アートとの出合いを満喫した。11月4日まで。

 伊吹島(観音寺市)では美術家栗林隆さんが、かつて産婦が集団生活したという島独自の風習を伝える産院跡で、大樹の根をイメージしたダイナミックな新作を披露。ヒノキ板を組み合わせた外殻の内側は鏡張りで、海や空、人の姿が万華鏡のように広がった。高松市の女性(50)は「内側をのぞくと、明るい未来につながっている気がして心が温かくなった」と笑顔を見せた。

 直島(香川県直島町)では瀬戸内市出身の写真家・緑川洋一作品を、現代の視点で捉え直した企画展示がスタート。国立ハンセン病療養所・大島青松園のある大島(高松市)は、入所者の物語から人の尊厳を問う映像作品がお目見えした。

 会場の一つで島への玄関口にもなる高松港(同市)は、カップルや女性グループが続々と島へ向かう船に乗り込んだ。北京から訪れたデザイナー(35)は「前回初めて来て、最新のアートが島の古民家や自然と調和していることに感動した。10日間滞在するので、会場の島を全て巡りたいですね」と話していた。

瀬戸内国際芸術祭のみどころはこちらから

(2019年09月28日 23時36分 更新)

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