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瀬戸内国際芸術祭 秋会期が開幕 4島、新作アート加わり多彩に

古民家を大胆に活用した現代アート作品に見入る美術ファンら=観音寺市・伊吹島
古民家を大胆に活用した現代アート作品に見入る美術ファンら=観音寺市・伊吹島
 岡山、香川両県を舞台に春、夏と続いた「瀬戸内国際芸術祭2019」(香川県などでつくる実行委主催)の締めくくりとなる秋会期が28日、開幕した。新たに香川県西部の本島、高見島、粟島、伊吹島を加えた11島2港で、多くの新作を含む220作品・イベントを展開。国内外の美術ファンらが多彩なアートを訪ねて島巡りを楽しんだ。

 伊吹島(観音寺市)ではインドネシアを代表する美術家エコ・ヌグロホさんが、古民家を大胆に活用した新作を披露。内部に「境界」をイメージする壁を築き、同国の市民運動などを題材にしたダイナミックな壁画や刺しゅう、彫刻を配し、台湾から訪れた女性(40)は「一つの建物内に多様な作品が並び物語性がある。自由を求める作家の思いも感じた」と感心しきり。

 春、夏会期からの会場にも新作が登場。国立ハンセン病療養所・大島青松園のある大島(高松市)は、入所者の物語から人の尊厳を問う映像作品がお目見え。直島(香川県直島町)では瀬戸内市出身の写真家緑川洋一作品を現代の視点で捉え直した企画展示がスタートした。

 会場の一つで島への玄関口にもなる高松港(高松市)では、女性グループや家族連れらでにぎわった。同僚2人と女木島(同市)行きのフェリーを待っていた岡山市、会社員女性(41)は「第1回から毎回来ているが、アートの鑑賞だけでなく、島の人々との触れ合いも楽しみ。回を重ねるごとに活気づいていく島を見られることがうれしいですね」と話していた。

 秋会期は11月4日まで。

現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」を楽しもう

(2019年09月28日 11時54分 更新)

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