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玉野市民会館、20年春に閉館 市議会委で確認 延命には多額費用

延命に多額の費用を要することから市議会総務文教委員会が来年3月末の閉館方針を確認した玉野市民会館
延命に多額の費用を要することから市議会総務文教委員会が来年3月末の閉館方針を確認した玉野市民会館
 玉野市議会総務文教委員会は19日、公共施設の寿命の目安とされる築60年を迎える市民会館について、継続利用の議論を打ち切り、来年3月末に閉館する方向性を確認した。延命工事には数億円の費用が見込まれ、それだけの費用対効果はないと判断した。今のところ新たな市民会館の具体的な建設計画はなく、利用者には市内外の代替施設を案内することになる。

 1960年に建てられた市民会館(694席)は、県内15市にある500席以上のホール31施設で最古。耐震診断が未実施の上、内外装や機械設備の老朽化も進行している。2018年5月には冷却設備のモーターから発煙し、冷房が使えなくなったため、夏季は利用を休止している。

 この日の協議会で市は、「利用者の安全を第一に考慮して、年度末で閉館せざるをえない」と説明。委員からは「1億円程度で延命できないか」との声も上がったが、耐震補強だけで1億8400万円、老朽化に対応する大規模修繕まで実施すると7億4800万円という試算が示され、「延命にお金を使うより、次の施設を考えた方が良い」という意見が大勢を占めた。

 ただ「築60年が来ることは分かっていたはず」「5万9千人の人口がありながら市民会館がいったん消えるのはおかしい」と、問題を先送りしてきた執行部の姿勢に批判が続出。「代替施設でずっといくことは考えられない」「閉館までにきちっとした案を示すべきだ」と、新たな市民会館のあり方について早急な議論を求める意見が相次いだ。

 市は代替施設も例示した。荘内公民館(市民センター)多目的ホール(固定式250席)▽すこやかセンターやまももホール(可動式126席)▽ミネルバ多目的ホール(同112席)▽玉野総合医療専門学校体育館(パイプ椅子約300席)▽灘崎文化センター(可動式635席、岡山市南区片岡)―のほか、レクレセンターミーティングホール(定員300人)の活用も探っている。

(2019年09月21日 09時05分 更新)

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