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日本人で初めて海外メジャーを勝…

 日本人で初めて海外メジャーを勝った樋口久子さんがゴルフを目指したきっかけは、高3で目にした「女子プロゴルファー募集」の新聞広告だった。姉が勤めるゴルフ場で暇つぶしに始めた腕前で、10球ほど打つとテストに合格した▼協会はなく、いわゆるプロの卵。その黎明(れいめい)期から女子ゴルフの発展に尽くした樋口さんが、日本女子プロゴルフ協会の会長に就いた1997年はバブル崩壊後の「冬の時代」。ギャラリーも減り、退潮ムードが漂っていたという(日本経済新聞「私の履歴書」)▼改革を進め、ツアー活性化やアマ選手への門戸開放、ジュニアの指導に取り組んだ。プロアマ戦のゲストへの礼儀作法も教えた。しばらくして宮里藍さんら新星が登場。「藍ちゃん」に憧れた若手台頭につながっていく▼育成を目的としたステップアップツアーの力も大きい。年間20戦に拡大。後を受けた小林浩美会長は「大舞台でチャンスをつかむため、確実に選手の糧になっている」と言う▼あすからの「山陽新聞レディースカップ」には昨年、プロテストに合格直後の渋野日向子さん=岡山市=も出場した。ギャラリーは翌年に全英覇者へと駆け上がる姿まで想像したろうか▼大躍進の裏には協会の地道な選手強化と大勢のゴルフファンの存在があろう。裾野を広げ、層を厚くするのに近道はない。

(2019年09月19日 08時00分 更新)

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