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南半球のニュージーランドは日本…

 南半球のニュージーランドは日本の7割ほどの面積に、岡山県と広島県を合わせたほどの人口(約495万人)が暮らす。南北に細長い島国で四季があり、温泉もある▼日本との共通点も多く、親しみを覚える一方で、近年は彼我の差に驚かされることも多い。ニュージーランドは女性活躍の「先進国」として知られる▼日本より半世紀も早く、1893年に国政レベルで世界初の女性参政権を実現した。今や国会議員のうち4割を女性が占め、閣僚の約3分の1は女性という。3人目の女性首相である現在のアーダン首相は昨年6月に長女を出産し、産休を取ったことでも注目された▼国会の風景もずいぶんと違うようだ。2年前には議会規則を見直し、議場に乳幼児を連れてこられるようにした。マラード議長(男性)が同僚議員の赤ちゃんをあやしながら議事進行する姿はしばしばニュースになる▼「議会を人間らしい場所にしたい。それは議事内容にも反映される」「小国だから、人材の半分である女性の能力を無駄にはできない」。共同通信の取材に対し、議会改革を進めたマラード議長が答えていた。国会こそ率先せねばとの信念は明快だ▼人口規模や歴史は違えども同じ島国で、少子化に直面する日本も学ぶべきことはあるかもしれない。きょう来日するアーダン首相にも注目したい。

(2019年09月18日 08時00分 更新)

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