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笠岡諸島の観光ガイド養成本格化 「石の島」日本遺産認定で市講座

採石後にできた「丁場湖」で山田館長(右)の助言を聞く受講生=6日、北木島
採石後にできた「丁場湖」で山田館長(右)の助言を聞く受講生=6日、北木島
 「石の島」として日本遺産に今春認定された笠岡諸島の観光振興に向け、これまで住民らが務めてきたボランティアガイドを新たに養成する取り組みが本格化している。認定に先駆け、市が昨秋始めた養成講座の「実践編」が今月スタート。受講生は、現地でロールプレーイングなどをしながら10月まで案内技術を学んだ後、デビューする予定だ。

 諸島では、住民や公民館職員らが求めに応じて随時観光案内をしてきたが、市は日本遺産認定にはガイドの充実が必要と分析。昨年11月、市民対象に「観光応援サポーター養成講座」(基礎編)を開講した。本土でガイドをしている高齢者を中心に12人が応募し、講義と現地訪問(計6回)で島に関する知識を深めた。市はガイドマニュアルも作った。

 受講生は今秋、実践編(計6回)に移行。初回の6日は7人が北木島で、旧映画館を再生した「光劇場」や北木石の丁場(石切り場)などを回り、観光客役の住民に歴史や見どころを解説した。採石後に雨水がたまってできた「丁場湖」では「水深は最大約40メートル」などと紹介。ガイド経験のある北木西公民館の山田錠館長らに興味を引く話し方などを教わった。

 最終回となる10月30日まで有人の全7島で同様の実践を重ねた後、市などの要請に応じて活動を始める予定。

 「重労働や危険に直面しながら採石業を守ってきた北木島の住民をはじめ、各島の人たちの生活ぶりを伝えたい」と受講生の男性(74)=同市。山田館長は「島外からガイドの応援があると心強い」と歓迎し、市も観光客の満足度向上につながると期待している。

(2019年09月17日 19時04分 更新)

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