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一発勝負をうたった注目の大会で…

 一発勝負をうたった注目の大会で、まさに文句のつけようのない「一発回答」の快走だった。来年の東京五輪マラソン日本代表の選考会「マラソングランドチャンピオンシップ」で、女子は天満屋の前田穂南選手が制し、五輪出場権を手にした▼166センチの長身と長い手足を生かした無駄のない走りで、難敵がそろうレースを中盤で抜け出した。2015年、18歳で天満屋女子陸上部に加わった時に語った「夢はマラソンで五輪出場」の言葉を見事に実現させた▼最後まで諦めない気迫が心に響いたのが同じ天満屋の小原怜選手だ。一時は2位とかなりの差がついたが、驚異的な追い上げで最後は4秒差にまで詰めてゴールした▼3年前の「あと1秒」を思い出したファンも多かったのでは。リオデジャネイロ五輪代表がかかったレースで、ゴール前まで競り合いながら1秒差で日本勢トップを逃して出場がかなわなかった▼その悔しさをぶつけたかのような小原選手の終盤の走りだった。結果は残念だったが、3位に入ったことで代表入りの可能性を残した。今度こそ朗報が届いてほしい▼天満屋勢は前回五輪で5大会連続のマラソン代表入りを逃した。8年ぶりの五輪切符であり、今回の前田選手は全競技を通じて岡山勢の五輪代表第1号でもある。夢舞台で、さらに大きく飛躍する姿を見たい。

(2019年09月16日 08時00分 更新)

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