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天満屋勢チャンス十分 五輪マラソン代表選考 15日号砲

MGCに向け、調整に励む天満屋の小原怜(右)と前田穂南=7日、総社市
MGCに向け、調整に励む天満屋の小原怜(右)と前田穂南=7日、総社市
MGCへの意欲を語る武冨豊監督
MGCへの意欲を語る武冨豊監督
 東京五輪代表を決める「マラソングラウンドチャンピオンシップ」(MGC)は15日、東京都心で行われ、女子は天満屋から小原怜(29)と前田穂南(23)の二枚看板がチームとして2大会ぶりの代表入りに挑む。従来とは異なる一発勝負の選考会。大一番に選手のピークを合わせ過去4度、五輪切符をつかんだ武冨豊監督(65)は「それぞれが持ち味を出せれば、チャンスは十分ある」と自信を見せる。

 “12分の2”を巡る争いだ。女子は天満屋勢やリオデジャネイロ五輪代表の福士加代子(ワコール)、MGC出場権を争った期間内で最速の2時間22分23秒の記録を持つ松田瑞生(ダイハツ)ら12人が出場。上位2選手が五輪代表に内定する。

 「練習はできている」と武富監督。春以降、ハーフやトラックでスピードを磨いた小原と前田は、7月下旬から1カ月に及んだ米国の高地合宿でしっかり距離を踏んだ。

 MGCのコースは、新国立競技場が未完成のため発着点が明治神宮外苑になるほかは、五輪本番と同じで、最大の難所は高低差約30メートルを上るラスト5キロ。残暑もあり、いかに心身の余裕を持って迎えられるかが鍵を握る。逆にスタート後は5キロすぎまで下り、以降の30キロは比較的平たんな道が続く。細かな起伏や3カ所の折り返しに加え、曲がり角も多く仕掛けどころはある。

 着順を競うとあって序盤は互いをけん制し合うスローペースか。小原と前田は集団で脚をためながら、他選手の揺さぶりに対応できる位置に付けたい。福士と松田のほか、ハーフ1時間7分台の鈴木亜由子(日本郵政グループ)、勢いのある一山麻緒(ワコール)がライバルとみられる。

 7日の公開練習で元気な姿を見せた天満屋勢2人。小原が「自信を持ってスタートラインに立てる。最後まで粘りたい」と闘志を燃やせば、前田も「全員に負けたくない。優勝して切符を勝ち取る」と勇ましい。名門の復権を懸けたレースは午前9時10分に幕を開ける。

 東京五輪のマラソン代表選考 2017年8月の北海道マラソンを皮切りにMGCの出場権を争い、男子34人、女子15人が資格を満たした。このうち世界選手権代表の谷本観月(天満屋)らを除く男子31人、女子12人が15日のレースに出場する。五輪代表枠は男女各3。MGCの1、2位がまず内定し、残る1枠は男女いずれも来年3月までに行われる国内主要3大会で設定記録(男子2時間5分49秒、女子2時間22分22秒)を突破した記録最上位者が獲得する。突破者がいない場合はMGC3位が選ばれる。

(2019年09月12日 22時51分 更新)

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