山陽新聞デジタル|さんデジ

再転相続で知った負債は放棄できる?

Q:父が7年前に亡くなり、私が父の遺産を相続しました。それから3年が経過した今年になって、亡くなった伯父に対する債権を行使する旨の通知が伯父の債権者から私宛てに送られてきました。その通知で、父が伯父の遺産について相続放棄をしていなかったため、伯父の負債を父が相続していたことが分かりました。伯父が亡くなって3か月以上が経過し、既に父の遺産を相続している以上、私は伯父の遺産(負債)について相続放棄をすることはできないのでしょうか。

A:事実を知って3か月以内なら相続放棄することができる

 このような問題を再転相続といいます。この問題について、最高裁判所が新しい判断を示し、「民法916条にいう『その者の相続人が自己のために相続の開始があったことを知った時』とは、相続の承認又は放棄をしないで死亡した者の相続人が、当該死亡した者からの相続により、当該死亡した者が承認又は放棄をしなかった相続における相続人としての地位を、自己が承継した事実を知った時をいうものと解すべきである。」と判示しました(令和元年8月9日第二小法廷判決)。

 この判例によれば、あなたは債権者からの通知によって、お父さんが伯父さんの相続について相続放棄をしなかったことにより伯父さんの負債を相続することになったという相続人としての地位をあなたがお父さんを相続したことにより承継したことを、債権者からの通知を受けて初めて知ったのですから、その通知を受けてから3か月を経過していなければ、相続放棄をすることができることになります。

(2019年09月12日 11時19分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ