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韓国・密陽市 通信使行列に不参加 瀬戸内で11月開催 日韓関係が影

昨年11月に開かれた朝鮮通信使の再現行列。密陽市の中学生らも参加した=瀬戸内市牛窓町牛窓
昨年11月に開かれた朝鮮通信使の再現行列。密陽市の中学生らも参加した=瀬戸内市牛窓町牛窓
 江戸時代に朝鮮王朝が日本に送った外交使節団「朝鮮通信使」の寄港地・瀬戸内市牛窓町地区で11月3日に開かれる通信使の再現行列に、中学生らを派遣してきた韓国・密陽(ミリャン)市から今年の参加を見合わせると連絡があったことが9日分かった。日本政府の輸出規制強化などが背景にあるとみられ、両国政府の関係悪化が長年の自治体交流にも影を落とす事態となった。

 両市は2005年に友好交流協定を締結。幹部職員や市民を相互派遣して親睦を深め、毎年11月の再現行列には密陽市側から中学生らが参加していた。瀬戸内市によると、9日に密陽市側から「国内事情や市政の主要業務推進などで出席できない」と文書で連絡があった。

 密陽市と同じく韓国から訪れていた釜山市の釜山文化財団や、駐神戸韓国総領事館は参加の意向を示しているという。

 再現行列は、合併前の旧牛窓町が1992年に始めた。09年は中断したが、市民による実行委員会が10年に「瀬戸内牛窓国際交流フェスタ」のメイン行事として復活。17年には通信使に関する当時の外交資料が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」に登録され、交流に弾みがついていた。

 瀬戸内市の武久顕也市長は「善隣友好の精神が世界的に評価されていただけに残念」としている。

(2019年09月10日 08時00分 更新)

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